存在した痕跡を残すブログ

吐き出せるものだけ吐き出す

楽園を見つけるのは難しい。

ここで言う天国は宗教的な意味ではなく、快適に暮らせる場所みたいなこと。

 

togetterを見ていると、山奥ニートのツイートを見つけた。もう8年ぐらい前になるが、当時できて1年ほど経った山奥ニートが暮らす古民家に行ったことがある。当時は現在と違う場所にあり、4人ほどが生活していた。自分が行った時期は、代表はそこに滞在しておらず、もう1人も帰省かなにかでいなかった。

雰囲気を知りたかっただけだし、古民家の住人から特に歓迎もしないという話だったが、意外と普通の対応でそれなりにもてなして貰えた。
パーソナルなことも話しているので詳しくは書けないが、2人はいわゆる学生時代に不登校になるようなドロップアウト組。就業経験は片方はあったが、もう片方は覚えてない。就業経験があった方は後にここを去っているので、期間工とかやってるんだと思う。このときの体験は、結構面白そうだなという印象。

数年後にまた行ってみた。具体的な時期は覚えていないが、2016年~2017年。このときは10人以上住んでいたと思う。1回目のときに会った住人は、具合を悪くしていたらしく、部屋から出てこなかった。他の人から自分が以前に来たことを説明してもらえたが、覚えていないとのこと。
このときも代表は滞在しておらず。この人は山奥ニートを自称しているが、頻繁に旅行しており、また本も出したりと、いわゆるニートとは違う。そもそも、活動的でない人が、このようなシェアハウスを維持することはできないだろう。女見つけて紐生活できるようなテクニシャンだ。他の人は簡単に真似できない。
人間が増えた結果、居住者内のギスギスした感じが伝わった。たった、3日程度の生活で。食事中も気まずい雰囲気だったのを覚えている。具体的に何の問題で揉めていたのか覚えていないが、ある住人が役割分担を果たしていないとかそんなんだったと思う。ニートといえども集団生活では働かなければそう思われるのだ。
自分が話した住人は、ブラック企業で精神的に病んだとかそんな人だった。年齢は当時20~30代の人ばかり。

このときの体験から、何の労働意欲もない怠け者が快適に暮らせる場所はないと思った。ニート集団ですら、働かない人間は憚れる。集団で生活している以上、いわゆる報告連絡相談をしないと、住人に叱られることもある。ちなみに、山奥ニートと言っているが、彼らも生活費などを捻出するため、不定期な労働をしている。そうなると、普通の社会と何ら変わらない。自分にとって、この集団で暮らす方がしんどそうだなと。
当時、仕事辞めてニートになる気もなかったが、この体験はむしろ普通に働くほうが楽だし、自由度も増えると思った。

より良い場所を見つけることはできる。それは社会生活を送っているすべての人が考えていることだろう。今自分はニートだからと、山奥ニートやそれに似たような集団に行っても解決するとは限らない。ドロップアウト組を集めても、その中から更にドロップアウトする人が現れる。結局のところ、自分の適性に合わせた選択が必要になる。それが山奥ニートの人もいるだろうが、自分は楽な仕事を探す方が容易だと思った。住人の多くも、職場に恵まれればこんなところに来なかっただろう。