存在した痕跡を残すブログ

吐き出せるものだけ吐き出す

登山は薬物よりも危険なアクティビティ

タイトルはなんとなく付けただけで、深い意味はない。ただ、事実。
最近、ボディビルの薬物使用に、不健康だからやめろという論調がある。それは間違いなく事実だが、だとしたら他にある危険なスポーツや活動は規制されるべきなの?という話。少なくとも、日本でアナボリックステロイドの使用は合法である。

本当に書きたいのはここから。
最近登山に興味があって、少し遭難事例を調べている。興味があると言っても、景色を見たいだとか、百名山を登りたいだとか、そういうのではなく、トレーニングの一環として取り入れることを考えている。その程度の登山であれば、人の少ないところや高難易度でもないので、深く気にする必要はないと思うが、そういう場所で遭難する例もあるにはある。

ネット上で有名な遭難事例は、ダーウィン賞を受賞した富士登山だろう。ただ、あの内容は事実誤認が多い。

news.yahoo.co.jp

他に有名なのだと、yucon、uedayasuji。色々調べて面白かったのは、uedayasujiに対しては、遭難の数年前から警告を鳴らしているユーザーがいたこと。そのユーザーは何度か名前を変えているが、最終的にmurrenと名乗っている。今も、uedayasujiの登山記録を見ると、ゲスト表示になっているが、その内容は見られる。かなり詳しい人のようで、アドバイスも具体的。登山記録から、大体の状況も予測できている。ただのクレーマーなどではなく、本当に心配して、何度もそのままだと死にますよと戒めている。

仏罰てきめん。御嶽山でごめんなさい(。。; - 2013年03月02日 [登山・山行記録]-ヤマレコ

唐松岳プチ遭難体験 - 2013年04月28日 [登山・山行記録]-ヤマレコ

春雨の槍ヶ岳で雪の下にもぐる?? - 2013年06月15日 [登山・山行記録]-ヤマレコ

心配して、連絡を入れたこともあるようで、そこそこの付き合いがあったのだろう。キツイ言い方をしているように見えるが、他のところだと最初の口調は柔らかい。ただ、危険な行為についてはきちんと指摘している。ここでは載せないが、普通に雑談しているようなものもある。なので、常に辛辣なコメントを残していたわけではない。

最終的にmurrenはuedayasujiが遭難する数ヶ月前に、ヤマレコを退会している。murrenの最後の日記が2015年1月26日、uedayasujiの日記に最後にコメントを残したのが2015年1月27日。ここでも常に重装備であることに苦言を呈している。

各々方・・ご油断めさるな(笑 - uedayasujiさんの日記-ヤマレコ

これらの件を知ったのはこの記事から。

blog.livedoor.jp

実際に調べてみると、少しイメージが違った。まず、murrenを、

2014年頭までは一人だけコメントで忠告し続けた人

と書いているが、実際には2015年の退会までずっと忠告はしていた。また、御嶽山の登山記録を見ると分かるが、一番最初にコメントしているゲスト(yahoho)も、行程の無茶苦茶さに呆れている。つまり、他にも指摘している人はいた。他のコメントも見る限り、遠慮してはっきりと書いていないが、なんとなく呆れているように見える。
この記事で取り上げられているmurrenのコメントは2013年のもの。その後のやり取りでは、冗談交じりで

私は昨年までのお命と思っていましたが、この分なら今年もなんとか生き延びそうですね 

ヤッホー・・・ャッホー(こだま^^) - さんの日記-ヤマレコ

と書いているので、本気で心配しつつも、切羽詰まった感じではなかった。

最後、記事中にある、

なお一部で、uedayasuji氏の「とある山行記録」に書かれた「とある人のコメント」がuedayasuji氏の気持ちを煽って死期を早めたのではといわれています。今はこれについてのコメントは差し控えます。

は恐らく、この記事にコメントしているpasocomだろう。

赤岳真教寺尾根タイムオーバー撤退で八ヶ岳を満喫!! - 2015年03月28日 [登山・山行記録]-ヤマレコ
uedayasujiはこの山行に失敗し、再挑戦した結果遭難死した。とは言え、もちろん、死んだのはuedayasuji本人の問題である。

uedayasujiの登山記録に対するmurrenの指摘は、非常に参考になるだろう。また、彼が書いたノートもいいと思う。

ヤマノート-ヤマレコ