存在した痕跡を残すブログ

吐き出せるものだけ吐き出す

バカなトレーニングで怪我するをするな

私は趣味でウエイトトレーニングを10年以上続けており、現在は格闘技の補強として以前より軽めに行っている。世の中の一部の人は、No pain, no gainとか言って、苦痛を伴わないトレーニングはトレーニングではないと思っている過激派がいる。彼らがプロで本気でやってるなら、それはその通りだろう。ただ、この言葉を大した体もしてない、力も弱い雑魚が言ってるなら滑稽である。

実際に見た例を言うと、せいぜい100kg+αのスクワットを鬼の形相でやって、バカでかい声を出しているやつ。もうただただうるさい。トム・プラッツ並みにフルスクワットを数十レップとかやってるなら、彼はハードコアだとなるが、ハーフで8レップ程度。そもそも、ハーフでしかできない重量を持つなと。この前後に、より軽い重量でフルスクワットをやっているなら、このセットの意味は分かるが、ハーフしかやらない。彼にとって見栄を張った重量ですら、この程度ということ。もっと酷い1ひどい例だと、ハーフ未満、もうそれラックアップだけだろってレベルもいる。

この例は重量が軽いから見下しているわけではない。初心者が重い重量を扱えないのは仕方ないこと。問題点はそこではない。
可動域の狭いトレーニング"のみ"やることの意味を考える。スポーツの補強にしても、パワーリフティングにしても、フルレンジでやることが効果的である。パーシャルレンジのトレーニングをしている選手もいるが、彼らはフルレンジもやっている。パーシャルレンジでしかやらない人は、フルレンジの動作ができない。筋肉の柔軟性も失われる。もし、既存のパワーリフティングとは違う、パーシャルレンジでのみ争う競技が存在しない限り、意味のない行為である。ここでは触れないが、ボディビルの視点からすると、これは少し変わる。

バカでかい声を出すのは、ただただ迷惑である。これがパワーリフターとかウエイトリフター、またはボディビルダーがハードコアなトレーニングをしているなら迷惑と感じながらもまだ許容できる。それだけきついトレーニングをしているなら仕方ない、初心者が無駄に声を出すのとは意味が違う。そもそも、声を出すタイミングが変だったりする。バルサルバ法で腹圧を高めるのはスティッキングポイントを超えるまでなので、息を吐くのはその後。つまり、声が出るのはスティッキングポイントを越えてから。さらに、ハーフスクワットはスクワットのスティッキングポイントを逃しているのだから、バカでかい声が出る意味が分からない。なんなら、まともに腹圧のかけ方も知らないと思う。きつい自分をアピールして酔ってるだけ。

最近ではRPEを元にしたトレーニングが流行っており、以前ほど限界まで上げるトレーニングをしている人は少なくなっている。この傾向は良いことだと思う。少なくとも、一般人がトレーニングをする上で、限界まで上げて無駄に疲労を重ねる必要はない。ウェイトをコントロールできなくなるので、怪我のリスクも上がる。限界までやらないと、トレーニングが積めないのではないかと思う人もいるだろうが、それなら重量を減らしてでもボリュームを増やせば、そっちのほうが筋肥大効果は高い。
ウェイトトレーニングをする以上、怪我をするのは仕方ない?そういう人を見たことあるが、大抵フォームがぶっ壊れていたり、コントロールできない重量を扱っている。実際に怪我をするか否かは、結果論であるが、そのリスクを減らす方法はいくらでもある。ハードコアを演じて、ただただ体に負担をかけているのはバカ。

ウェイトトレーニングに限らず、格闘技の練習でも、無駄に怪我をする人がいる。ムキになってパンチや蹴りを当てに行って、相手の骨など硬い部分に辺り骨折。寝技で、すでにコントロールされて、極められる寸前なのに、無理やり腕を引っ張って自分で関節を痛める、骨折など。これらは実際に見たことある例。極められて失神してるのもアホ。一般会員が、普通の練習スパーで極められるまでやることはない。入った時点でタップすべき。