存在した痕跡を残すブログ

吐き出せるものだけ吐き出す

サイコパスは特別な能力ではない。

サイコパスと言うと、一般的には残虐非道な犯罪者というイメージがある。凶悪犯罪が起きると、犯人は生まれながらのサイコパスであり、矯正不可能という論説が出ることは珍しくない。

最近では、医者や弁護士と言った地位の高い職業の人も、サイコパスが多いと言われるようになった。サイコパスの割合は人口の数%と言われ、これまでに遭遇した人の中に、必ず1人はいるだろう。彼らと普通に会話しても、特別変な人と感じることはなかったと思う。むしろ、魅力的に感じていたかもしれない。

一般的にサイコパスとされるであろう、宅間守は、情性欠如者と診断されている。

Amazon.co.jp: 宅間守 精神鑑定書――精神医療と刑事司法のはざまで eBook : 岡江晃: 本

 
情性欠如者とはサイコパスよりも広い概念で、私達が想像する、"サイコパス"とそう変わらない。だが、精神鑑定書を読む限り、宅間が他人に全く愛着がなかったというわけではなさそうだった。3回目の結婚相手には異常に執着しており、他の結婚(獄中結婚を除いて計4回結婚している)とは明らかに違った感情を持っていた。しかし、結局本人の嘘や自己中心的な性格から、逃げられている。この精神鑑定書を読むまで知らなかったが、附属池田小事件の動機にも、彼女が大きく関係している。彼が事件直前に自殺未遂を起こしていたことや、相談相手が複数いた事実も、この鑑定書で初めて知った。
獄中結婚した最後の妻に告げた、感謝の言葉を出すくらいの感情は持っていた。だが、被害者に対してはなんとも思っていなかったのだろう。

我々はどうだろうか。サイコパスと言っても、その傾向が強い人がそう言われているだけで、弱い人も含めればもっと多くいる。恐らく、ほとんどの人は、サイコパス性を有しているのではないだろうか。例えば、普段豚肉や牛肉を食べることに一切の抵抗はないが、それが自分が飼っていた家畜であれば、食べることにためらいが出るだろう。日本人からすると、今アフリカで誰かが飢餓で亡くなっていることを知っていても、だからといっていちいち悲しい気持ちになったりしない。これが極端な人はヴィーガンになったり、ある種の過激派、または精神疾患になりやすい。つまり、良心や共感性は、あるから良いものではない。全ての事象にいちいち感情を揺さぶられるようであれば、日常を過ごすのは難しい。これが極端にいびつで、犯罪性が高いと、宅間守のようになってしまう。

サイコパスに限った話ではないが、嘘つきや話を盛る人は気をつけた方がいい。最近、坂本勇人の話に首突っ込んでプチ炎上している武井壮とかこれ。彼が優れた身体能力を持っているのは事実だが、他は?な部分が多い。具体例を上げると、本人は成績優秀だったと言っているが、彼の学歴を見る限り、それを裏付けるのは難しい。偏差値37レベルの中で優秀だったというのなら、本当かもしれない。彼がメディアで話す内容を見ても、学術的な部分はさっぱりな様。
片親で貧困だったと語るが、実家から通えない遠い大学へ進学。しかも私立大学。さらに、そこからまた私立大学へ進学と、いったいどこからお金が出てきたのか。
英語がペラペラだと語っているが、実際に喋っている英語は中学生レベルの英語。さらに、簡単な英語さえ分かれば検索できるサイトも、検索できずに他人に教えてもらっていた。

彼のツイッターアカウントを以前見ていたが、言ってる内容と、実践してることの乖離が大きく、不信感しかなかった。今回も、後輩に負け犬の遠吠えと言っておいて、本人が権力の犬と言われると、訴訟をちらつかせている。他人に言うことは立派なので、これが一般受けしていたのだろう。だが、昔から見ていた人からすると、いつも通りで、逆になんで今までその異常性に気づかなかったのかと思う。
表面的には魅力的に見え、自尊心が過大、慢性的に平然と嘘をつくという点は該当しているように思える。不倫の件もそうだが、その傾向が強いのではないかと思う。